心の指針ルーレット



【自由であるということ】

自由であるということは、
なんと幸福なことだろう。
人間社会は、いつも、
強き者と弱き者、
富める者と貧しき者、
賢き者と愚かな者に分かれてきた。

そして、
いつしか支配する側と支配される側に、
身分が区別されていった。

自由が格差をつくり、
自由が格差をちぢめようと努力しているうちに、
平等の欲求が忍びより、
人はいつかしら手鎖につながれている。

ああ、もう一度、自由をこの手にしたいものだ。
「先入観」や「常識」で、
がんじがらめにされる前の状態に、
戻りたいものだ。

それはそんなに難しいことではない。
「原因と結果」の法則を受け入れることだ。
人間の複数性を受け入れることだ。
人に個性の違いがあることを受け入れることだ。

あくまでも、
チャンスの平等を求めつつも、
成果に違いのあることを、
静かに受け止めよう。
私は私で、
あなたはあなたなのだから、
それでいいではないか。

(心の指針145)

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