心の指針ルーレット



【親子の逆転】

同じ家族として過ごした親子なのに、
どうして気立ても、
才能も違っていくのだろうか。
魂の違いといってしまえば、
それまでなのだが、
どうしても、
この世では親子の秩序が、
優先するような気がして、
納得がいかないものだ。

旧い言葉では、
「鳶が鷹を生む」
ということもある。
平凡な親から非凡な子が生まれるたとえだ。
運もまた真なりで、
非凡な親から平凡な子が生まれることもある。

あるいは運命のいたずらかとも思うが、
光が強ければ、
闇もまた強し、という気がする。

ただ、単に、
上下の問題だけではなく、
異質としかいいようがない場合もある。

とにかく世の中は一筋縄では行かぬ。
いっそのこと家族を、
動物園にたとえて、
上下ではなく、
違いを楽しんだ方がよいかもしれない。
違いがあるから、生まれてくる意味もあるんだ。

(心の指針166)

ルーレット回転